現在、多くのインターネットショップでコンタクトレンズを購入することができます。
国内に会社や配送センターがあり、通常のインターネットショップとして販売している店舗と、個人輸入代行として、輸入のお手伝いをするタイプのお店に分かれます。
私が開業した20年前は、インターネットでレンズを買ったら試供品が届いた話を聞きましたが、現在はそのようなことはないと言ってもよい位、インターネットショップは安心して購入できると思います。もちろん、対面で相手の様子をみて信頼して買うわけではないので、リスクが全くないとは言えません。そこはご自身で判断していただくしかないです。とはいえ、これほど情報や口コミが発達している世の中で、おかしなことをすると社会的に存続できないと私は思います。
現在、コンタクトレンズ装用者の38.7%がインターネットで購入しているという調査結果*もあり、インターネットでの購入と聞いて、安全性を疑問視するのであれば、その根拠を提示する必要があると思います(参照:*コンタクトレンズ購入店に関する調査)。
また、コンタクトレンズは2005年の薬事法改正時に、医療機器では最もレベルの高い「高度管理医療機器」になり、販売店は高度管理医療機器等販売業許可を取る必要があります。都道府県が許可した販売店は、ホームページにその旨を記載していることが多いため、探すと良いでしょう。
注文したレンズが処方通りの銘柄と度数で、パッケージが破けていたり、おかしな点がないか、必ずご自身で確認してから、装用してください。
処方箋通りの度数でレンズが届いても、見え方や装用感が気になることもあります。実際にコンタクトレンズの処方交換は、それほど多くはないですが、まったくないとは言えません。別記事で書きましたが、コンタクトレンズ処方は簡単なようで難しいです。その場合は、残念ながら買い直しになりますが、一度開封して開けてしまったレンズは返品は難しいと思います。眼科でもその補償はできません。医療には、不確定な要素がどうしてもあり、完璧は無理です。
もし、そのような処方交換が心配な場合は、眼科の院内で買うか、コンタクトレンズ販売店で買うようにして、検査に使ったトライアルレンズで様子を見ることなど、どのような対応ができるかを相談して、納得したうえで処方してもらうのが確実です(どのような対応ができるかは、それぞれの眼科や販売店によって異なります)。
処方箋を発行する時に、自己責任ですので買うときは気をつけてくださいと説明します。私自身は直接トラブルになったお話は聞いたことはありません(それこそ開業当初のエピソードのみです)。できれば、今まで買ったことのある人に、問題のなかったネットショップを紹介してもらうと、より安全だと思います。