結論
多くの方から、視力をもとにコンタクトレンズの度数を知りたいという声を聞きます。
視力(裸眼視力)とは、1.0や0.3などで表される目のモノを見る(識別する)能力を示す数値です。
(ここでは、メガネやコンタクトレンズをしていない時の視力=裸眼(らがん)視力について説明します)
コンタクトレンズの度数とは、例えばコンタクトレンズの箱に書いてある-2.5Dなどの数字のことで、レンズの矯正力を示す値です。
学校や会社の健診で視力を知ることができますので、その結果からコンタクトレンズの度数を知り、できれば眼科を受診せずにコンタクトを購入したいと思う人のお話をよく聞きます。
そのように考える理由は、多くの方が忙しくて眼科に行く時間がないためで、そう思う気持ちもよくわかります。
しかし、結論からいうと、視力からコンタクトレンズの度数を知ることは残念ながらできないと言わざるを得ません。

眼科医の立場からできない理由を説明するとともに、どうすれば度数がわかるかについても、わかりやすく説明していこうと思います。
記事の信頼性
この記事は、20年以上のキャリアと年間1万人以上のコンタクトレンズ使用者の診察経験を持つ眼科医が作成しています。

よろしくお願いします

はじめに
この記事では、普段の診療でよく質問される内容を「基本的なこと」と「ネットでコンタクトレンズを購入する際に問題になること」の2つのテーマに分けて解説します。
また、皆さんが気になっているコンタクトレンズの度数の調べ方や、実際のケースを紹介して、視力と度数についての関係をわかりやすく説明していこうと思います。
さらに、多くのQ&Aを用意しました。
なかなか眼科で聞けないけど、皆さんが気になっていることについてお答えします。
視力から度数を知ることができない理由について
繰り返しになりますが、視力から度数を求めることはできないと思います。
私自身が眼科医として、実際にインターネット上の記事を可能な限り読んでみました。
計算式や一覧表を紹介する記事も見かけますが、皆さんが求めるような正確な値を得ることは難しいと思いました(計算式、一覧表については後ほど説明します)。
なぜそれができないのかというと、その主な理由は、度数を求める時に使う「視力検査の結果があいまい」だからです。
その点について詳しく説明していきます。

視力検査は自覚的検査
視力検査は自覚的検査と言って、自分で感じたように方向などを指したり表現する必要があり、機械などで自動的に測るものではありません。
視力検査は目の状態はもちろん、検査の理解度や自分の意思で結果が変わるような、ややあいまいな面を持つ検査です。
また、検査室の状態や、条件が適正かどうかによっても、結果が変動します。
実際に、検査の方法や日によって結果にばらつきがあったり、誤差が出ることも多いです。
(もちろん、全員ではなく、正しい検査結果が安定的に出ることも当然あります)
具体的な例で言うと、目を細めると遠くがはっきり見えて、視力の結果が良くでることがあります。
あるいは、スマホなどの近くのものを長時間見た後に遠くを見ると、一時的に見にくくなります。
そのような状態で検査をしてしまうと、視力が低く出ることもあります。
さらに、眼科での検査では検査室の明るさや、指標までの距離が最適に調整されていますが、例えば検査した部屋が暗くて表が見にくい場合は、識別が難しくなり視力が低く出てしまいます。



まずは「基本編」を説明します。
視力からコンタクトの度数を知ることはできるの?(計算式と一覧表)
度数を求める計算式
最初にお伝えした通りで、そもそもの視力があいまいなため、度数を知ることは難しいです。
しかしながら、目安として、視力が正確に測れていれば「コンタクトレンズの度数=0.4÷視力」という式があるそうです。
私は、眼科医を20年以上していて、コンタクトレンズ処方を専門に15年以上の診療をしていますが、この計算式を使ったことはありません。
この記事を書く際に、ネット上の情報を調べる中で見つけたもので、医療の現場での実用性はないと思います。その理由としては、
乱視は、簡単に説明するのが難しいですが、焦点が1か所に集まらずに、ぼやけて見えることで、視力が下がる原因になります。
乱視というと、珍しいと思う人もいますが、多くの人は近視+乱視(または、遠視+乱視)で、弱い乱視を持っている人がほとんどです。
乱視が原因で視力が低下している場合は、この計算式は使えません。
遠視は、ピントが遠くにあっている状態ですが、「自分の近くを見る力」による影響を考慮して眼鏡やコンタクトレンズを決めます。
同様にこの式で求めると、おかしな値が出てきます。
普段は0.7見えている人が、病気で0.3になってしまうと、計算による度数の推定値が0.57Dから1.33Dとなり、めがねやコンタクトレンズは度数が軽いと0.25D単位なので、適当な度数にすると0.5Dと1.25Dとなり、3段階もずれてしまう結果になります。
度数を求める一覧表
計算式に視力の値を入れて、眼鏡やコンタクトレンズの度数の近い値を表にした一覧表がネット上にありました。
先ほどの計算式同様に、私は使ったことはなく、医学的にはかなり利用価値は低いと思います。
いちおう載せますが、使わないようにしてください。
視力 | コンタクトの度数 |
0.6 | -0.5D |
0.5 | -0.75D |
0.4 | -1.0D |
0.3 | -1.25D |
0.2 | -2.0D |
0.1 | -4.0D |
0.05 | -8.0D |
0.04 | -10.0D |
0.02 | -20.0D |
正直なところ、参考までに載せていますが、利用する人にとって有用とは思えませんので、あまり載せたくないです。
度数から視力を知ることはできるの?
視力から度数を求める式を使うと、度数から視力(の目安)を求めることも理論上できます。
視力(裸眼視力)=0.4÷コンタクトレンズの度数の値
ちなみに、私の左眼は、コンタクトの度数が-1.5Dですので、視力を計算すると、0.4÷1.5=0.26≒0.3となり、実際の裸眼視力と近い値になりました。
おおまかな目安にはなるのかもしれません。
メガネの度数からコンタクトの度数を知ることはできるの?
理論上、コンタクトの度数を計算することができますが、計算や一覧表から求めることはおすすめしません。理由として
先ほどの視力から度数を求めるよりも、大きくズレることはないと思いますが、これも同じように、前提であるメガネの度数が適正であることがとても重要になります。
一般的に、コンタクトレンズの度数は眼鏡の度数よりも小さくなります。
眼鏡に乱視が入っていても、変換表などで度数の目安はわかりますが、眼鏡と異なり、乱視用のコンタクトレンズは製作範囲(作成している度数と軸の組み合わせ)がありますので、円柱軸の値を決める難しさもあります。
(乱視には、度数(円柱度数)の他に、90°とか180°などの円柱軸といって向きがあります。正確にこの値を決めないと、見にくさにつながります)
以下に参考までに「眼鏡処方度数→コンタクト度数(乱視なし)の表」をご紹介します。
メガネの度数が-4.0D以上になるとコンタクト度数との差が出てくるようです。
私の感想としては、もっと軽い度数の人でも、メガネの度数よりもコンタクトレンズの度数が軽い人が多い印象です。
先ほどの表と同様に、参考にするのは良いですが、使うことはおすすめしません。
眼鏡処方度数 | コンタクト度数 | 眼鏡処方度数 | コンタクト度数 |
+3.75D | +3.75D | -2.00D | -2.00D |
+3.00D | +3.00D | -2.50D | -2.50D |
+2.50D | +2.50D | -3.00D | -3.00D |
+2.00D | +2.00D | -3.75D | -3.75D |
+1.50D | +1.50D | -4.00D | -3.75D |
+0.75D | +0.75D | -5.25D | -5.00D |
0.00D | 0.00D | -5.50D | -5.00D |
-0.75D | -0.75D | -7.75D | -7.00D |
-1.50D | -1.50D | -10.00D | -9.00D |
ワンデーアキュビューで有名なジョンソンエンドジョンソン社では乱視用のコンタクトレンズの度数にも対応したクイックスケールがご紹介されていましたので、引用させてもらいます。引用元:ジョンソンエンドジョンソン・クイックスケール


乱視があるのにコンタクトは近視用ですが大丈夫?と聞かれる質問について説明します。
乱視が軽い場合は、近視用のレンズでも問題なく見えることが多いです。
乱視用のコンタクトレンズは値段が高く、近視用のレンズとは違い「レンズが回転した時に見にくくなる」問題があります。
近視用で問題なく見えるのであれば、あえて乱視用にする必要はありません。
時々、乱視用にこだわる人がいますが、乱視がある人が近視用のレンズをしていても乱視が悪化することはありませんので、問題なく見えているのであれば近視用をおすすめします。
コンタクトの箱やブリスター(コンタクトの入れ物)から度数を知ることはできるの?
自分が今使っているレンズの度数を知ることは簡単にできます。以下に確認方法を紹介します。
度数とBC(ベースカーブ)が必ず記載されています。乱視用は、円柱度数(乱視度数)と乱視軸がさらに記載されています。さらに遠近両用のコンタクトレンズは、加入度数(遠く用の度数と近く用の度数の差)も記載されています。





コンタクトレンズの適正な度数の知り方
結論から言うと、コンタクトレンズの適正な度数を知るためには、眼科で検査をして調べるしかない状況です。
計算式や対応表で、ある程度の目安は知ることができますが、それを使ってネットでコンタクトレンズを購入するのは、おすすめしません。
そもそも、コンタクトレンズの度数は、レンズごとに合わせる必要があり、実際に乗せてみての度数の微調整が必要でとても重要です。
定期検査で病気がないかの確認も含め、快適なコンタクトレンズ装用には、眼科の検査を受けることをおすすめします。



コンタクトレンズの度数と視力についての解説
コンタクトの度数とは?
コンタクトレンズの度数とは、矯正に使うコンタクトレンズの強さを数字で表したもので、単位は屈折率を表す「D:ディオプター」です。
レンズの箱やブリスターの蓋に書いてあるため、一度は見たことがあると思いますが、PまたはD、PWRと書いてある後に-〇.〇〇D、または+●.●●Dと書いてある値が度数です。
近くにピントが合ってしまい、遠くが見えない近視の場合は、レンズは中心が薄い凹レンズでマイナスで度数を表します。
反対に、ピントが遠くに合ってしまう遠視の場合は、中心が厚い凸レンズでプラスで度数を表します。
これらは、正確には球面度数(S、SPH、Sphere)といって、遠視と近視を矯正するための度数です。
また、これとは別に乱視の矯正のための度数があります。
レンズの強さは、円柱度数(C、CYL、Cylinder)で表し、単位は球面度数と同じDです。
乱視用のレンズには、一定方向の屈折を矯正するため、円柱軸(Ax、Axis)であらわし、0~180°の数値で表現します。
度数と視力の違い
度数は、モノを見えるようにするためのレンズの強さを数値で表したものです。
それに対して、視力はモノを見る力を表し、日本では、光覚弁(光がわかる)、手動弁(目の前で手を振っている動きがわかる)、指数弁(目の前で指の数がわかる)、0.01~2.0で表現します。
一般的には、5m離れた視力表の一番上の大きい「C」(ランドルト環)の切れ目がわかると0.1、一番下のランドルト環の切れ目がわかると2.0になります。
0.1未満の視力の測定は、0.1の視標がどの程度まで近づいたときに判別できるかによって決まります。
0.1mの指標を検査員が手にもって、1mずつ近づいて検査をします。
4mの距離で判別できれば0.08、3mで0.06、2mなら0.04、1mなら0.02、同様に50cmまで近づいてわかる場合は0.01となります。
コンタクトレンズ度数の測り方、調べ方
コンタクトレンズの度数やメガネの度数は、眼科で調べるのが一般的です。
まず、眼科では、オートレフケラトメータという機械で目の屈折の状態を調べます。

機械をのぞくと、道と気球がはっきりしたり、ぼやけたりするイラストが見える検査です。
一般的には以下のような結果が紙で出力されます。

これらの度数を参考にして、よさそうな度数を決めて、実際にコンタクトレンズを目に乗せて視力検査で確認します。
視力検査で見え方が問題なければ、度数を確定させます。
他に、コンタクトレンズやカラコンの処方をする際には、眼科医が特殊な顕微鏡(細隙灯顕微鏡:さいげきとうけんびきょう)で目の表面やまぶたの裏側を確認して、病気がないかを調べます。

そして、実際に処方するレンズを乗せた状態でレンズの動きに問題がないかを確認します。
さらに、ご自身の装用感や見え方に違和感がないかを確認して、処方箋を発行します。
眼科医が解説・ケース1
視力が0.08なのですがコンタクトの度数が-2.00です。
ヤフー知恵袋
友達からはその度数なら裸眼でも過ごせるよねと言われました。
しかし裸眼では結構ぼやけて見えにくいです。
この視力でこのコンタクトの度数はおかしいですか?
眼科医のコメント
視力が0.08でコンタクトの度数が―2.0Dは弱い感じもしますが、そのような人がいることもあります。
眼科では、小学生や中学生の視力検査以外で、裸眼視力を測ることは少ないので、ざっくりとしたことしか言えないです。
それは、医学的には矯正視力(一番良く見えるように合わせた眼鏡をかけた時の視力=目の本当のモノを見る力)が重要で、裸眼視力を調べることにあまり意味はないです。
時々、診察中に裸眼視力を聞かれますが「調べていません」というと驚かれますが、そのような理由だからです。
視力はあいまいなので、0.08が誤りで、本当はもう少し裸眼視力が高い可能性もあります。
実際に0.08なら日常生活に不便だと思います。
普通に生活するには、0.7程度は必要だと思います。
次からは後半の「ネットでコンタクトレンズ購入編」について説明します。
自分でコンタクトの度数を上げたり下げたりできないのか?何が問題なのか?
「見にくくなってきたので、自分で度数を上げてネットでレンズを買いました!」と言う方がいます。
ネット上の口コミでは、眼科医に言ったら怒られた、との投稿もあります。
なぜ、いけないのでしょうか?
これは、まず、見えていない原因が度数が問題なのか、病気などの度数以外の問題なのか、そこを知る必要があります。
単にレンズが汚れやすくて見にくい場合や、メガネの度数が強すぎて、コンタクトで見にくい感じがする場合など、理由は意外と多くあります。
原因は、眼科でしかわからないことが多いです。
度数以外が問題の場合に、度数を変更しても解決しないばかりか状況が悪化することもあります。
ネットで買ってしまうと、無駄なレンズを買うことにになります。
正直なところ、勝手に「度数を下げる」ことは大きな問題にはなりにくいです。
なぜなら、見にくくなることで、度数が合っていないことがわかるからです。
しかし、勝手に「度数を上げる」ことはやめた方が良いです。
なぜなら、人間の目は、強い度数の眼鏡やコンタクトレンズに対して調節できる働きがあるため、強すぎる度数でも見えたりします。
しかし、それは目にとってとても負担が大きく、本来なら近くを見る際に使う筋肉を常に使うことになり、頭痛や吐き気、疲れ目の原因になります。
さらに問題なのが、そのような状態が長く続くと、適正な度数に戻すと、かえって見えなくなり、下げるのに長時間が必要になったり、見にくくて不自由な時間を我慢しなければならなくなることもあります。

透明なレンズの度数でカラコンを買っても良いのか?
度数の目安になる可能性はありますが、カラコンのベースカーブや色味、柄や模様などを眼科で確認して、処方箋で購入するのをおすすめします。
透明なレンズもカラコンも同じですが、実際に目にレンズを乗せて度数を決めるのが原則です。
眼科では、目に乗せて視力検査をして適正な度数を確認します。
さらに、顕微鏡でレンズの動きを確認して、目に張り付いていないか、あるいは動きすぎていないかを確認します。
カラコンや縁の黒いサークルレンズは、目の中央で安定することがとても重要です。
ベースカーブが合っていないと、下がりやすくなったり、張り付いて傷や酸素不足の原因になりますので、眼科での検査が重要です。

メガネの処方箋でコンタクト(カラコン)を買えないのか?
メガネの処方箋と、コンタクトレンズの処方箋は全く別物です。二つの処方箋をの違いを説明します。薬の処方箋のように決まった要式はないため、眼科や眼鏡店で独自の書式になっていますが、重要な項目は必ず記載されています。
メガネの処方箋
視力は書いてある場合と書いてない場合があります。
瞳孔間距離(PD)はメガネの処方箋の特徴的な内容ですが、文字通り左右の瞳孔の距離です。
人によって、左右の目の離れ具合が違いますので、それに合わせて眼鏡を作成します。

コンタクトレンズの処方箋
ベースカーブ(BC)は、処方するレンズのベースカーブであり、目のカーブの強さではありません。
黒目(角膜)は丸みがありますが、その丸みに合わせてレンズを決めます。
目に合うベースカーブを選び、処方箋に記載します。

ハードレンズはレンズが硬いためベースカーブを細かく調整する必要があります。
ソフトコンタクトレンズはレンズがやわらかいため、通常同じ銘柄のレンズでは、ベースカーブは1種類か2種類しか製造されていません。
実際に目のカーブに合いそうな方のレンズを、目に乗せて問題がないかを確認して、ベースカーブを決定します。
質問のメガネの処方箋でコンタクトレンズを買うことは難しいと思います。
先ほど説明した通り、度数が眼鏡とコンタクトレンズで異なるのも理由ですが、ベースカーブや銘柄も指定されていないため、購入時の処方箋としては使えないと思います。
眼科医が解説・ケース2
(質問)
ヤフー知恵袋
コンタクト度数について
中学生で視力が右0.08 処方コンタクト-3.00D
左0.06 処方コンタクト-2.75D
右の方が良いのに右の方が度数高いのは何故でしょうか?
病院に問い合わせると合っていると言うのですが、コンタクト度数反対では?と理解できません。
詳しい方教えてください。
(アンサー)
たまたまです。
左の方が視力が出やすい目だっただけかと思います。
裸眼視力とつける度数は関係ないです。
それをつけて不便ないなら問題ありません。
眼科医のコメント
そもそも0.08と0.06の視力で-3.0Dと-2.75Dの度数のレンズは若干弱い感じがしますが、弱めに合わせることもありますので、必ずしもおかしいとはいえないです。
例えば、小中学生ならコンタクトレンズやめがねをかけて、片眼で0.8ずつで、両眼で1.0見えるように合わせることもあります。
通常は、裸眼視力が低い方が、近視度数は強くなると思います。
裸眼視力の検査の時に、たまたま良く見えた(または、良く見えなかった)か、利き目(優位眼:脳が優先的に情報を認識する側の眼)の関係で、右眼が特に良く見えたかなど、原因はよくわかりませんが、機械で測る屈折検査を確認すればよいことで、普段の診療でも裸眼視力の結果はあまり気にしません。
このように、裸眼視力は当てにならないことが多く「視力からコンタクトレンズの度数は求められない」という結論になります。

Q&A
コンタクトレンズの度数の上限は?
特殊なレンズだとー25Dから+25Dまであるようです。
おそらく特注になると思います。
昔に白内障の手術をして、眼内レンズを入れていない場合は、強い度数のコンタクトレンズをしている年配の方もいらっしゃいます。
市販の使い捨てレンズだと、当院で確認できた処方可能な度数は、+8Dからー16Dでした。
医院によっても多少異なると思います。

度数を上げると進むのですか?
必要以上に強い度数を入れることを「過矯正」といって、常に目の筋肉を使って、必要ない度数を調整し続ける必要があり、疲れや体調不良の原因になります。
目が必要としている範囲で、適正に上げることで、近視が進むことは現時点で医学的にはないと考えます。
視力が下がり続けています、度数を上げるのが怖いです
20歳以下の方でしたら、成長とともに近視が進むのが一般的です。
それは、人間は遠視よりで生まれ、体の発達ととともに、眼球の大きさが大きくなることなどにより、近視化して、ちょうど良いところで変化が止まると、正視になります。
いわゆる、目の良い人です。
しかし、日本人やアジア人は統計的に近視になってしまうことが多く、近視が進むといわれています。
とはいえ、進み続けることは、通常はまれで、どこかで進行(近視が進むこと)が止まることがほとんどですので、心配はいりません。
近視が強くても、特殊な病気にならない限り、めがねやコンタクトレンズで矯正して視力を出すことが可能ですので安心してください。
視力が下がり続けて、コンタクトがなくなるのが心配です
多くのメーカーが-12D前後までレンズを作製しています。
また、当院でも-16Dまで用意していますので、通常は心配いらないと思います。
コンタクトの度数の左右差は大丈夫?
左右の目の度数が異なることは、それほど珍しいことではありません。
また、左右の度数が大きく異なることも、日常的に見かけます。
そのような状態だとめがねによる矯正では、左右の目で見るものの大きさが異なり、見にくく感じる場合があります。
コンタクトレンズの方が、そのような現象が起こりにくいため、可能であればコンタクトレンズの装用をおすすめしています。
視力は1.0よりも1.5が良いのか?
コンタクトレンズを作る際に「せっかく作るのだから遠くまではっきり見える、度数の高いレンズが欲しい」と考える人が多いです。
しかし、見え過ぎて疲れることもありますし、40歳以上の場合は老視(老眼)の問題もあり、近くが見にくくなる可能性もあります。
実際に1.0と1.5の違いはそれほどないと思いますので、私は1.0位に調整するのをおすすめしています。
また、40歳を超えてくると、水晶体という目の中のレンズの変化により、近視が軽くなることもあります。
それほど多くはないですが、時々みかけます。
近視が軽くなると、度数を変えずに使っていると、いつのまにか強い度数になってしまいます。
定期的に眼科での検査を行って、その時に一番良い度数を選ぶことが快適にレンズを使うコツですね。
どれくらいの視力になるとまずい?0.1以下ではコンタクトを使えない?
裸眼視力が低くても、メガネやコンタクトレンズで矯正が可能であれば、何もまずくないです。
0.1以下の人は、体感的にはけっこういます。それほど珍しくない印象です。
もちろん、病気やまれな状態でなければ、コンタクトレンズは可能で、1.0以上に見えるようになると思います。
学校の視力検査でBでした、いくつ度数を上げればAにできますか?
もともとの度数の強さにより、どれだけ変化させる必要があるかが異なりますので、眼科での検査が必要です。
学年によっては、Bでも十分で、問題のない視力のこともありますし、高学年であったり、見にくくて困っていればA(1.0程度)の視力を確保する方が良い場合もありケースバイケースです。
問題のない視力は?
なかなか一概に答えるのが難しいですが、小学生低学年だと0.5-0.7以上、小学生高学年以上だと0.7以上あると安心です。
大人の場合は、車を運転するのであれば1.0以上あった方が安全に運転できると思います。
車を運転しないのであれば、仕事の内容や、生活のスタイルで相談して決めるのが良いと思います。
視力が良い人の方が老眼で困るのは本当?
軽い遠視や、正視(裸眼で十分に見える)の人は、遠くが良く見えるということは、普段は遠くにピントが合っていると言うことです。
近くを見る時は、近くを見る働きを使って近くを見ます。
しかし、40歳を過ぎると、近くが見にくくなります。
いわゆる老視(老眼)といって、近くにピントを合わせる働きが落ちてくるのが原因です。
普段のピントがちょうど遠くにあっている人、つまり、裸眼視力が良い人ほど早く困りだします。
もちろん、近視の人も同じように老視(老眼)になります。
視力が悪い人は老眼にならないのは本当?
これは、間違っています。すべての人が必ず老眼になります。
しかし、軽い近視の人(-1D~-2D位)が老眼の問題を感じにくいのは確かです。
あまり困らないから、自分は老眼になっていないと錯覚します。
例えば、軽い近視の人で、メガネをかけている人だと、メガネをはずすと近くが良く見えるので、自分は老眼になっていないと勘違いしますが、それは間違いです。
「めがねをかけて、遠くがはっきり見える状態で近くが見えなくなるのが老眼の症状」です。
もともと手元にピントが合う位の軽い近視の人は、裸眼の状態だと、自然と近くにピントが合うため、老眼を感じにくいのです。
視力検査の時にする赤と緑の検査は何?
一般的にレッドグリーン検査と呼ばれており、矯正しているレンズが強いか、弱いかを調べる検査です。
赤と緑が同じようにはっきり見える場合、または赤が強くはっきり見える場合は度数が適正で問題がないと判断しますす。
緑がはっきりと見える場合は、度数が強いことをあわらしており、この場合は、度数を変更します。

視力検査の際にする放射線の濃く見える線を聞かれるのは何?
乱視の向き(軸)を調べる検査です。
乱視表というもので均一な太さの線を放射状に並べ、乱視があるかないかと乱視の軸(向き)を調べます。
線の太さに違いがなく、均一に見えている場合は乱視がない(乱視の矯正がうまくいっている)と判断します。
検査員は、濃くまたは太く見える場所やはっきり見える線を聞きます。
その角度により、乱視の軸(向き)がわかります。
レンズにより矯正することで、線が均一に見えるようになる状態を目指します。
まとめ
コンタクトレンズの度数は、視力(裸眼視力)から正確に求めることは難しいです。
私個人の意見としては、できないと言い切っても良い位です。
仮に目安がわかったとしても、あまり意味はないと思います。
コンタクトレンズの度数は、ほんの少しの差がモノの見え方や生活の快適性、そして目や体の健康のためにとても大きな影響を及ぼすからです。
やはり、眼科を受診して正確なコンタクトレンズの度数を調べることをおすすめします。

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運営統括責任者 | 橋本 裕美子 |
高度管理医療機器等販売許可番号 | N07721号 |
医療機器等販売業の構造設備基準検査合格 | 合格 |